株式会社はてなに入社しました

2010年9月1日、id:ShigeakiYazakiこと矢崎茂明は、株式会社はてなに入社しました。

勤務地は京都です。4日ほど前に、東京都品川区からこの京都へ引っ越しました。住む場所や通う場所で、東京と神奈川から出たことがない私には、かなり慣れない環境です。いまのところは、旅行気分でそのギャップを楽しんでいます。

仕事は編集

はてなでの職種は編集です。これまでと同様に、編集者として仕事をします。CGMだったら編集権ないよねって、まあそれはそうです。そうですけれども、編集者の仕事は、ちゃんとあると考えています。私が考える編集者の仕事とは、一言でいえば表現活動における「裏方」です。表現したいと考えるだれかに対して、快適な表現の機会を提供します。読者さんや閲覧者さんによく伝わる何かを創るために必要な、すべての雑用をこなす仕事です。

前の会社で編集者として仕事をしていたとき、ひと仕事終えたタイミングで、ある著者さんからこんなフィードバックをもらいました(自慢っぽく聞こえたらごめんなさい)。「やざさんと仕事をすると、なんだかよくわからないけど、うまく表現できた感じがする。しかも楽しかった」。私は「いやいやいや」と照れながら、たいへんうれしく思いました。裏方として縁の下で実行していたさまざまな仕事が、うまく機能したことを知ったからです。編集者冥利に尽きる瞬間でした。

はてなでは、はてなのサービスにコンテンツをポストしていただく表現者のみなさまのために、編集者として、同じような仕事をしたいと思っています。つまり、「なんだかよくわからないけど、うまく表現できた感じがする。しかも楽しい」と感じてもらうために必要な雑用のすべてが、私のはてなでの仕事です。はてなスタッフのみなさまもまた、表現者です。そこでも、自分が考える編集者としての仕事をします。ブロガーさんや、ブックマーカーさん、スタッフさんといった、はてなにまつわる鋭い表現者さんたちのことが、そして、それらの表現が伝わる瞬間が、私は大好きです。

今日からはてなの縁の下

これらの仕事、あまり簡単ではなさそうです。うまくいくんだろうかという不安を毎日感じています。一方で、「意外といけるかも」という期待もあります。なにより、この挑戦はなかなか面白そうです。

不安、期待、挑戦――混ぜ具合がちょうどよいと、いい味の仕事になりますよね。そもそも、不安をもとに、すべてを疑いながらじっくり見てみないと、本当のことはなかなか見えてきません。うまく行く期待がゼロではやる気も出ないでしょう。そんな気分で挑戦してみます。挑戦するときは仲間が大事なものですが、幸いよい仲間ができそうです。

はてなで表現を試みるすべてのみなさまの裏方として、縁の下に今日から潜り込みます。どうぞよろしくお願いいたします。